日本が公共の場でコスプレ禁止の理由→忍者の国だから。

Twitterで話題になっていた
「なぜ日本は公共の場でのコスプレはマナー違反なのか?」について、
コスプレ歴数年のひよっこが自分なりに考えてみたら
「日本は忍者の国だから、でいいんじゃね?」
という結論に落ち着きました。

あっ別に忍者って言っときゃどうにでもなんだろとか思ってないですよ!?
…ちょっとは思ってるかもしれないけど!!

わたしがこのことについて考え始めた時
ぽんと頭に浮かんだのが
秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」です。

世阿弥風姿花伝ですね。
なんで突然出てきたんでしょうね、わかりません。
どんな内容でしょうね。わかりません…
…もう10年前くらいに読んだっきりで細部は覚えてないよ…Sorry世阿弥

能楽論というか芸道論というかな内容だったと記憶していますが、
なんとなくね、コスプレにも通じるものがあると思うんですよ。

まず前提として、コスプレはファッションではないとします。
当たり前すぎて忘れがちだけど、
コスプレの楽しみってそのキャラになりきるだけじゃないと思うんですよ。
劇的BeforeAfterな、変身する行為自体もコスプレの楽しみだと思うんです。

さえない根暗なオタク少年が、キラッキラの美少女に!
綺麗でスレンダーなお姉さんが、むさいおっさんに!
信じられないような変身っぷり!元の姿じゃ誰かわからない!

端的な例ですけど、そういう楽しみってありますよね。
劇的な変身の数々で、もう男子更衣室なんだか女子更衣室なんだかわからん!カオスだ!
という話題はコミケのたびに聞きますし。

そして撮影やイベントが終わると、コスプレイヤーはその変身を解除して
日常にとけ込んでゆくのです…そう、どこにでもいるような普通の人の姿で。

つまり。
毎日共に働き上司のグチを言い合っている同僚は、魔法少女かもしれない。
優しくて可愛い癒し系な職場のアイドルは、王子様かもしれない。
今日電車で席を譲ったおじいさんは、亀仙人かもしれない。
面白くないですか!?ドキドキしませんか!?

そういう「普通の人が変身する行為」が秘めた意外性を含めてのパフォーマンス。
これってわりとごく普通にコスプレイヤーがしてることなんじゃないでしょうか。

日本のコスプレは、変身する行為も含めて楽しむ。
キャラになりきるだけなんてもったいない!
世を忍ぶ仮の姿から変身して、また世の中にとけ込むように返ってゆく…
そこまで楽しんでこそ、忍者の国のコスプレ!

これがわたしの考えた答えです。
ただわたし自身は英語さっぱりで使う機会がないのでここにまとめてみました。
(どれくらい英語さっぱりかっていうと
 海外の方に道を聞かれたら日本語とジェスチャーでゴリ押して
 そっと見送ったあと伝わってないようだったら
 追いかけて改めて日本語でゴリ押し直すくらいさっぱりです)


正直に言いますと、
わたしは海外でコスプレイベントに参加したことがあるわけではありませんし
海外のコスプレ事情はよく知りません。
でも、法的にダメだからダメとか、コスプレイヤー全体が迷惑を被るから自重しろとか、
頭ごなしに押し付けるのは粋じゃないというか、
「すばらしいものなのに自重するなんて!もっと自由に楽しみましょうよ!」
ってキラキラした自由な意見の前には無力な気がしたので
自分なりの答えを考えてみました。

楽しみ方はひとそれぞれですし、考え方も千差万別です。
なによりわたしも偉そうなこといえるほど素敵でも立派でもないです。
これが唯一の答えでなくて当然ですし、色んな人の答えを聞いてみたいなーと思ってます。